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2012.06.25 16:54


こんにちは~~



色々すみません~~~~



え、っと。

変な話です。
元々は切ない雪子さん、というか可哀想な雪子さんが書きたかったのですが、
うーん………なんでこんなことになってしまったのか………

ジャンル的には鈴雪だと思うんですけれど、すみません、雪子さんファンには怒られること請け合いで…鈴木さんファンにも怒られる。 きゃーーーーーっ。

それにしても「メロディ」発売秒読み態勢なのに、のん気ですみません。
ほんとは、勝手にハッピーエンド妄想を書きかけていたのですが、それは間に合わなくて…

こんなんですけれど、もしよろしかったらお付き合いください。

よろしくお願いいたします。






















「好きな男ができちゃった」
 と、照れた笑顔で幸せそうに、騒がしい居酒屋の端っこのテーブルで、青りんごサワーとビールのジョッキを間に挟んで鈴木から告白された雪子は、よく冷えた枝豆を摘まみながら、
「またか……」
 とため息を吐いた。


 鈴木克洋と三好雪子と、二人の出会いはごくごく普通だった。
 雪子の一つ年下の弟の春彦の、サークルの先輩だとかで初めて家に連れてこられた鈴木は家族で囲んだ夕食の席で、
「お姉さん、春彦に似てきれいですね」
 と言った。
「ありがとう」
 と笑って、雪子は母手作りのポテトサラダを鈴木の皿に追加してやった。


 それから、鈴木は三好家を頻繁に訪れる様になった。
 そのほとんどは春彦が、東京で一人暮らしをしているという鈴木を気遣って一家団欒の夕食に誘ったもので、友人と飲んで遅くなった雪子が家に戻ると、リビングで風呂上りの鈴木が春彦と一緒にテレビを見ていることもあった。
「またいたんだ」
 と雪子が笑えば、
「またお邪魔してます」
 と鈴木は気さくな様子で頭を下げた。

 「お姉さん」が「雪子さん」になって、いつの間にか春彦なしの二人でも会話が成り立つようになった頃、鈴木と雪子の、普通でない成り行きはやってきた。

 友人の葵と夕食を共にした後、雪子が家に帰ると玄関にはもうすっかり見慣れた大きな靴が、それは他の誰のでもなく鈴木の、があって、
「また来てるよ」
 と雪子が呆れ笑いしながらリビングに入ると予想された二人の姿は無い。
「おかえり」
 とキッチンから母の声。
「鈴木くん、来てるよ」
「だね」
 と投げる様に応えを返して、雪子は自分の部屋に着替えに戻った。

 梅雨の前だった。
 葵と選んだモスグリーンのカーディガンをベッドカバーの上に放って、机の上に提げてきたかばんを置く。
 ふうと息を吐いて、そう言えば今日、貸した葵から返って来た本は先週鈴木が家に来た時に読みたいだか興味があるだかと言っていた小説で、ならば親切にも、彼に貸して進ぜようと、だって弟の仲の良い友人だしね、と二人がいるであろう春彦の部屋のドアを、ノックもせずに勢いよく雪子が開けると、果たして部屋の中ではズボンを膝まで下げた春彦がベッドに腰掛けているのの、膝の間にしゃがみ込んで、鈴木が彼の足の間に顔を埋めていた。

「な、なにっ?!」
「ね、ね、ね、姉ちゃん」
 反射的に、雪子は半開きだったドアを内側に閉め、鈴木は春彦の足の間から雪子を振り返り、春彦は立ち上がりざまにズボンを腰まで引き上げた。
「な、なんなの、いったい、あんたたちは?!」


 20年近く生きてきて、多分あの時が雪子の人生でもっとも気まずい空気を吸った時だ。
 ベッドには座り直した春彦が、彼の机の椅子には雪子が、机から一番遠い壁には鈴木が寄り掛かって、視線はそれぞれ互いから外されて、口は決して開かれず、たっぷり15分ほどの間、静寂だけが春彦の部屋の中を占めていた。

 その沈黙を破った勇者は雪子だった。
「…………どういうことなの?」
 ほとんど呆然として、しかしその中に幾許かの怒りを含ませた口調で雪子が問う。
「あんたたち、この部屋で一体何を…いえ、何をっていうのはわかったけど…どうして? 春彦、あんた一体、いつから……私はこれからどうすれば良いの………?」
 俯いて、右手で顔の半分を覆い隠しながら、思いつめたような雪子に春彦は申し訳なさそうに顔を歪める。何度か話し出そうとしてしかし何も言えなくて、顔を上げては俯くを繰り返して、ただ気まずい雰囲気だけが続くのに、
「心配しなくていいですよ、雪子さん」
 いっそあっけらかんとした口調で、そう言ったのは鈴木だ。
「ハルはゲイっていうんじゃないから」

「なにそれ?」
 むっとしたように眉を顰めて、雪子がそれまで頑なに見ないように努めていた鈴木の顔を見上げると、彼は困ったような顔で笑っていた。
「ゲイなのはおれだけ…ハルは、おれに引きずられてるだけだから……たぶん、そんなに長続きしないで別れると思うし」
「かっちゃん、そんなこと言わないで」
 鈴木の言葉を春彦は悲しそうに邪魔する。
「おれ、本当にかっちゃんのこと、好きなんだよ」
 ……いつも家族の前では「鈴木さん」って呼ぶのに、と雪子が思ったことは声に出さない。哀願するような春彦に、鈴木は安心させるように優しく微笑み返してから、
「それから」
 と今度は雪子の顔を見遣った。
「『私はこれからどうすればいいの』ということでしたが、これからは例え兄弟でもひとの部屋に入る前にはノックするようにしてください、雪子さん」


 鈴木の予言通り、彼らはほどなくしてその性愛関係を解消した。
 しかし、雪子には想像もつかないことに、二人の間に友情は依然あるらしく、鈴木は二人が「別れた」後も三好家に夕飯を相伴しにくることがあったし、春彦の恋愛、もちろん相手は女性、の相談にも乗っているようだった。

 そしてもっと不思議なことには、雪子と鈴木の間に、それは性別とか性的嗜好とか、弟の元カレだとかを全く凌駕したとしか思えない友情が芽生えた。







(続きます)
本当に済まないことです。

読んでご不快になられた方、すみません。

でも余裕があるときにさくさく行きます。


ありがとうございました。

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| 二次創作・「蛹化の恋」 | コメント(1) | トラックバック(0) | |

この記事へのコメント

メロディいつも楽しみにしていますww

薪さん命です(^^♪

| エリ | URL | 2012.07.04 23:48 |

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