2009.05.10 20:29
こんにちは、
まず、最初にすみません、5月10日の深夜に「こんな瞬間に、人は愛を…」に鍵コメ下さった方へ……
初めまして!!えっと、わたしがずっと心に抱いていた薪さんと青木さんに対するあり方に、こんなにダイレクトにコメントを頂いたのは初めてだったので、とてもうれしかったです。「頭弱い」とは思いませんが、わたしも心からおっしゃるとおりのことを青木さんにあれかしと求めております、あと薪さんは天使ですね!!(すみません、すみません) もしよろしかったら、またのお越しをお待ち申し上げております、ありがとうございました。
失礼いたしました。
え、っとですね、青木さんに対して思っていたことを、ずっと表明したいと思いつつ、叶わず、
6月号で皆様が狂喜されていること、重々承知の上、空気読めなくてすみません!!!
こんなことを書いてしまいました。
青木さんが薪さんに鈴木さんの脳を見せたことを、正当化したいと思いました。
彼の行動に由緒を与えたい、担保を付けたいと思いました。
「オレがこの画をあえてあなたに見せたのは
鈴木さんのことをわかってほしかったからです」
と、青木さんはおっしゃっておりましたが、正直に申し上げて、死んだ人間の気持ちより、今生きている人間の感情を尊重して然るべきではないのか?と個人的には思います。
つまり、引導を渡すように、真実を教えるよりも、宙ぶらりんのまま、疑惑のままに留めて置いたほうが、優しくはなかったかと……
しかし、それは凡人の浅はかな、思いやりと偽名をつけたずるい逃げ道でした。
やはり、青木さんは薪さんに鈴木さんの脳を見せなければならなかったのです。
なぜならば、青木さんは、薪さんにとって、「パルジファル」穢れを知らぬ、清らかなる愚者だったからです。
はい、すみません…ついて行けん……と呆れかえられた方……リターンプリーズ…ここまで、ありがとうございました。
で、なんとか、もう少し読んでやってもよいと思し召しのあなた、ありがとうございます。
えっと、「パルジファル」というのは、ワーグナーの舞台神聖祭典劇(まあ、オペラみたようなもんです)『パルジファル』の主人公「パルジファル」のことです。
まず、『パルジファル』の物語について書きます。
聖杯(キリストのなんたらかんたらのアレです)を守る城の王、アンフォルタスは悪者に聖槍を奪われ、その時聖槍で受けた傷が癒えず苦しんでいます。
その王を救えるのはただ一人、「穢れを知らぬ、清らかなる愚者」パルジファルだけです。
パルジファルは己の役目も分からず、悪者に操られた乙女たちから誘惑を受けたりもするのですが、なんだかんだで聖槍を取り返し、長い彷徨の後、聖槍をもって王の傷を癒し、聖杯城の王となるのです。(ちなみに、彼の息子は白鳥の騎士、ローエングリンです)
薪さん…聖槍で受けた傷が癒えず、傷口から血を流しながら死ぬことも出来ず、役目を放棄することも出来ないで苦しんでいる王様。
青木さん…同情によりて知を得る、清らかなる愚者。王様を救えるのは彼だけですが、あちこちふらふらして王様を苦しめたあげく、やっと彼の苦しみがわかった(同情を得た)として、聖槍をもって王様を救う。
「その深き嘆きを、かつてわたしは聴いて驚くばかりでしたが、今やその人に救済をもたらすため、わたしは選ばれたと思っているのです」(←遅い!!一体、何幕だと思っているんだ!!)
(蛇足 グルネマンツ…岡部さん
クンドリ…雪子さん(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい))
はい、すみません、
ここで、わたくしが言及したいのは、「聖槍で受けた傷は聖槍でもってしか癒されない」というところでございます。
つまり、この『パルジファル』の物語が、『秘密』におけるこのエピソードのアーキタイプではないか、と思ったのです。
鈴木さんの死によって傷ついた薪さんは、その死に向き合うことでしか救われない。
聖なる傷は、それを刻んだ同じ痛みでしか癒されない。
『秘密』のテーマのなんと壮大なことよ。
(これに気付いた時には勝手に感激しました)
そして、最近(というか、6月号を見てからは)青木さんにはジークフリート的要因もあるな、と思い始めてきました。すみません、すみません。
ジークフリート……キルヒアイスさんではないのことよ。
すみません、また、ワーグナーの、『ニーベルングの指輪』の登場人物のジークです。
作中、ジークもまた「愚者」と描かれています(もう、ワーグナーったらばか大好きなんだから)。
恐れを知らない、愚か者、ジーク。彼は恐れることを知らないので、大きな蛇を倒し、燃え盛る炎の中からブリュンヒルデ(のちの彼の妻)を救い出したりもしますが、また、その純粋なる愚かさにより命を落とします。
つまり、人の小賢しい知恵よりも、純粋な愚かさこそ、尊く、人を救うのだと。そう考えると、青木さんはジークっぽいな、とも思ったのです。
こじつけすみません。
こちらをお読みになって、ご不快になられた方には誠にもうしわけありませんでした。
でも……ずっと言いたかったことなので、記事に出来てうれしいです。
4ヶ月前に心をかすめた「ダーク薪さん」の妄想も、近々披露いたすつもりです。
ここまでお読みいただいてありがとうございました。
まず、最初にすみません、5月10日の深夜に「こんな瞬間に、人は愛を…」に鍵コメ下さった方へ……
初めまして!!えっと、わたしがずっと心に抱いていた薪さんと青木さんに対するあり方に、こんなにダイレクトにコメントを頂いたのは初めてだったので、とてもうれしかったです。「頭弱い」とは思いませんが、わたしも心からおっしゃるとおりのことを青木さんにあれかしと求めております、あと薪さんは天使ですね!!(すみません、すみません) もしよろしかったら、またのお越しをお待ち申し上げております、ありがとうございました。
失礼いたしました。
え、っとですね、青木さんに対して思っていたことを、ずっと表明したいと思いつつ、叶わず、
6月号で皆様が狂喜されていること、重々承知の上、空気読めなくてすみません!!!
こんなことを書いてしまいました。
青木さんが薪さんに鈴木さんの脳を見せたことを、正当化したいと思いました。
彼の行動に由緒を与えたい、担保を付けたいと思いました。
「オレがこの画をあえてあなたに見せたのは
鈴木さんのことをわかってほしかったからです」
と、青木さんはおっしゃっておりましたが、正直に申し上げて、死んだ人間の気持ちより、今生きている人間の感情を尊重して然るべきではないのか?と個人的には思います。
つまり、引導を渡すように、真実を教えるよりも、宙ぶらりんのまま、疑惑のままに留めて置いたほうが、優しくはなかったかと……
しかし、それは凡人の浅はかな、思いやりと偽名をつけたずるい逃げ道でした。
やはり、青木さんは薪さんに鈴木さんの脳を見せなければならなかったのです。
なぜならば、青木さんは、薪さんにとって、「パルジファル」穢れを知らぬ、清らかなる愚者だったからです。
はい、すみません…ついて行けん……と呆れかえられた方……リターンプリーズ…ここまで、ありがとうございました。
で、なんとか、もう少し読んでやってもよいと思し召しのあなた、ありがとうございます。
えっと、「パルジファル」というのは、ワーグナーの舞台神聖祭典劇(まあ、オペラみたようなもんです)『パルジファル』の主人公「パルジファル」のことです。
まず、『パルジファル』の物語について書きます。
聖杯(キリストのなんたらかんたらのアレです)を守る城の王、アンフォルタスは悪者に聖槍を奪われ、その時聖槍で受けた傷が癒えず苦しんでいます。
その王を救えるのはただ一人、「穢れを知らぬ、清らかなる愚者」パルジファルだけです。
パルジファルは己の役目も分からず、悪者に操られた乙女たちから誘惑を受けたりもするのですが、なんだかんだで聖槍を取り返し、長い彷徨の後、聖槍をもって王の傷を癒し、聖杯城の王となるのです。(ちなみに、彼の息子は白鳥の騎士、ローエングリンです)
薪さん…聖槍で受けた傷が癒えず、傷口から血を流しながら死ぬことも出来ず、役目を放棄することも出来ないで苦しんでいる王様。
青木さん…同情によりて知を得る、清らかなる愚者。王様を救えるのは彼だけですが、あちこちふらふらして王様を苦しめたあげく、やっと彼の苦しみがわかった(同情を得た)として、聖槍をもって王様を救う。
「その深き嘆きを、かつてわたしは聴いて驚くばかりでしたが、今やその人に救済をもたらすため、わたしは選ばれたと思っているのです」(←遅い!!一体、何幕だと思っているんだ!!)
(蛇足 グルネマンツ…岡部さん
クンドリ…雪子さん(ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい))
はい、すみません、
ここで、わたくしが言及したいのは、「聖槍で受けた傷は聖槍でもってしか癒されない」というところでございます。
つまり、この『パルジファル』の物語が、『秘密』におけるこのエピソードのアーキタイプではないか、と思ったのです。
鈴木さんの死によって傷ついた薪さんは、その死に向き合うことでしか救われない。
聖なる傷は、それを刻んだ同じ痛みでしか癒されない。
『秘密』のテーマのなんと壮大なことよ。
(これに気付いた時には勝手に感激しました)
そして、最近(というか、6月号を見てからは)青木さんにはジークフリート的要因もあるな、と思い始めてきました。すみません、すみません。
ジークフリート……キルヒアイスさんではないのことよ。
すみません、また、ワーグナーの、『ニーベルングの指輪』の登場人物のジークです。
作中、ジークもまた「愚者」と描かれています(もう、ワーグナーったらばか大好きなんだから)。
恐れを知らない、愚か者、ジーク。彼は恐れることを知らないので、大きな蛇を倒し、燃え盛る炎の中からブリュンヒルデ(のちの彼の妻)を救い出したりもしますが、また、その純粋なる愚かさにより命を落とします。
つまり、人の小賢しい知恵よりも、純粋な愚かさこそ、尊く、人を救うのだと。そう考えると、青木さんはジークっぽいな、とも思ったのです。
こじつけすみません。
こちらをお読みになって、ご不快になられた方には誠にもうしわけありませんでした。
でも……ずっと言いたかったことなので、記事に出来てうれしいです。
4ヶ月前に心をかすめた「ダーク薪さん」の妄想も、近々披露いたすつもりです。
ここまでお読みいただいてありがとうございました。
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この記事へのコメント
みちゅうさんならではの青木考察で、とても興味深く拝見致しました(^^)
みちゅうさんのお考えとは、ちょっとズレる部分もあるかもしれませんが、「青木が薪さんに、鈴木さんの脳を見せることは必要だった」と思う点では、私も同じです。
知らずに居た方が良いこともある。
知らせない方が優しいのかもしれない。
それでも。
たぶん、誰もが薪さんの前では触れようとしなかった鈴木さんのこと、それを追及し、自ら鈴木さんの脳を見たあげく、薪さんにも最後まで見せた、青木。
薪さんには、かえって辛くなったかもしれないけれど、ただ傷を風化させるだけではなく、本当の意味で鈴木さんのことを乗り越える、その過程には、必要なことだったと思っております。
だから私は、青木に期待してしまうんですね。
薪さん自身さえ気付かなかった、「本当に薪さんにとって必要なこと」を、青木は本能的に薪さんに提供出来るような気がして。
みちゅうさんのお考えとは、ちょっとズレる部分もあるかもしれませんが、「青木が薪さんに、鈴木さんの脳を見せることは必要だった」と思う点では、私も同じです。
知らずに居た方が良いこともある。
知らせない方が優しいのかもしれない。
それでも。
たぶん、誰もが薪さんの前では触れようとしなかった鈴木さんのこと、それを追及し、自ら鈴木さんの脳を見たあげく、薪さんにも最後まで見せた、青木。
薪さんには、かえって辛くなったかもしれないけれど、ただ傷を風化させるだけではなく、本当の意味で鈴木さんのことを乗り越える、その過程には、必要なことだったと思っております。
だから私は、青木に期待してしまうんですね。
薪さん自身さえ気付かなかった、「本当に薪さんにとって必要なこと」を、青木は本能的に薪さんに提供出来るような気がして。
かのん さまへ
かのんさん、こんにちは、こんな自己満足な腐れ記事にコメントを頂きまして、申し訳ないくらいありがたいです。
> みちゅうさんならではの青木考察で、とても興味深く拝見致しました(^^)
きゃ~~!!
すみません、わけわかんないですよね…急に「聖杯が…」とか話題にしても。
> みちゅうさんのお考えとは、ちょっとズレる部分もあるかもしれませんが、「青木が薪さんに、鈴木さんの脳を見せることは必要だった」と思う点では、私も同じです。
ありがとうございます、うれしいです。
> 知らずに居た方が良いこともある。
> 知らせない方が優しいのかもしれない。
厳しい言い方ですけれど、「知らない」ということは罪になると思います。
そして、多分、薪さんは「知りたい」と思ってらしたと思うので、やはり青木さんのなすったことは正当であったと思います。
> それでも。
>
> たぶん、誰もが薪さんの前では触れようとしなかった鈴木さんのこと、それを追及し、自ら鈴木さんの脳を見たあげく、薪さんにも最後まで見せた、青木。
他の人は、もし自分が同じことをしたら、それによって薪さんに対して責任が生じる、それを免れようとした、というか……鈴木さんの脳を薪さんに見せたことで、青木さんも背負ったものがあると、わたしは思っているのですが……青木さんは覚えていらっしゃるかしら…と不安になります。
> 薪さんには、かえって辛くなったかもしれないけれど、ただ傷を風化させるだけではなく、本当の意味で鈴木さんのことを乗り越える、その過程には、必要なことだったと思っております。
わたしも、本当にそう思います。
> だから私は、青木に期待してしまうんですね。
> 薪さん自身さえ気付かなかった、「本当に薪さんにとって必要なこと」を、青木は本能的に薪さんに提供出来るような気がして。
はい、とても難しいことですよね…青木さんには一生を薪さんに捧げて欲しいけれど……
ありがとうございました。
纏まらないレスですみません…
| みちゅう | URL | 2009.05.20 16:06 |
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